そして、私の命は終わりを迎えました。
大切な人を守ろうとして、私の物語は終わりを迎えました。
あの男は、言いました。
兄妹として生まれてしまったが故に、結ばれる事がない。それを、皮肉だと。
でも私は、幸せでした。
例え今世で結ばれる事がなくても、あなたの傍にいられるなら。
例え、この身を引き裂く様な痛みを感じても、あなたが私の手を握っていてくれるなら。
あなたを・・・・・・守り続けていられるなら。
結ばれる事がなくても、確かな絆で繋がっていられたから。
でも、やがて知りました。
決して結ばれることがないことを知りながらも人を想い続けることは、こんなにも切なくて苦しいのだと。
けれどあなたは、そんな私の思いを受け止めてくれました。
優しく、抱きしめてくれました。
あなたの全てが、私の中で永遠に、水晶のように光り輝き続けることでしょう。
前世から続くあなたとの記憶も。
今世であなたと過ごした日々も。
私にだけ見せてくれる特別な笑顔も。
私の存在も、あなたにとって永遠でありますように。
そして、あなたが新しいはじまりへ歩き出せますように。
私の物語は終わりを迎えるけれど、あなたの物語が続きますように。
次の時代で、私とあなたが巡り会えますように。
あなたと私の絆が、どうか永遠でありますように。
いつまでも、愛しています。
世界で一番愛しい、あなたへ。
私の、勇貴様へ……
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激覇リアルタイム放送時に書いたものです。
転生先でどうか幸せになって……