とあるアパートの一室にて
「そら、着いたぞ」
「……ん、オレの家……?」
「お前のじゃなくてオレの家な。ほら靴とコート脱がすぞ……抱きついてくんなこら!そんで寝るなもうちょっとだから頑張れよ!ついでに睡眠時間増やせ!」
「……きのうは五時間寝た……」
「もう学生の時の体力じゃねえんだからもっと寝ろ!はあ……ったく、酒飲んだって事は明日朝からの仕事は無いよな?」
「……ない……夕方から稽古……」
「そうか。オレは昼過ぎには出ないといけねえから、それまでには酔い覚ましとけよ」
「南條に既読無視された……」
「はいはい、別にコウちゃんの既読無視は今に始まったことじゃねえだろ。最近忙しいって言ってたし既読が反応だよあいつは」
「四季にも最近会ってない……うう……」
「ほら泣くな泣くな、あいつは長期ロケで今頃京都だろ……ほら水」
「ん……」
「飲んだら着替えて寝ろよ、オレはソファで寝てるから。風呂は朝入れ、朝飯くらいは作ってやる。ったくなんでオレの家に着替えやら洗面道具やら置いてんだよお前……もう今更か。いっそ一緒に住むか?なんて、」
「そのつもりなんだけどな、オレは」
「……。……は?」
「……(すやすや)」
「……って脱ぎ掛けで寝るんじゃねえ!仕方ねえなパジャマだけ着せとくか……どうせ朝になったら全部忘れる癖になんなんだお前……」
「んぅ……」
「服握られるとお前に服着せらんないからな、ちょっと待ってろ……」
「ううう」
「だからちょっと待てって!手のかかるやつだぜ全く……」
「まあ、一緒に住む件は考えなくもないけどな……」
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大事にされてる自覚がある時の亮ちんはぐいぐい来そうで可愛い