「廉〜♪トリックオアトリート」
「あ?あー……ほらよ」
「……のど飴かあ」
「菓子が欲しいんだろ、文句あるなら有罪だぜ」
「いやあ、むしろよくこのタイミングで持ってたねえ」
「この前現場で余ったもん貰ってきてたの忘れてた」
「えーっ。いつのなの、これ」
「せいぜい2週間とかだ、文句言うな」
「はあー……ま、勘弁してやりますか」
「どーせてめーの事だからハロウィンにかこつけてオレにイタズラしてやろうって腹だろ。てめーみたいな有罪ヤローの考える事なんざお見通しだ」
「はいはい、カンの鋭いことで。ちなみに俺的にはそれ、仮にも恋人に向かって言うセリフじゃないって思うよ」
「てめーの日頃の行いってやつだな。ああそうだ、じゃあオレからも言ってやるよ、トリックオア……むぐ」
「はいはい。お前の言いそうな事なんて俺もお見通しだって事、忘れないでよね」
「ぐ……んむ……ごく……いきなり口に突っ込むんじゃねえ!うめえなこのチョコ」
「ふふ、かーわいい。それ結構いいとこのチョコだからさ」
「……いいとこのチョコ……」
「高いよ?お前がくれたこの薬局で見た事あるのど飴よりはずっとね」
「…………」
「ま、別にハロウィンにお菓子の値段なんてどうでもいいしお前がくれた物だし……え、ちょっと何急に。肩なんか掴んじゃって……」
「聖、てめーさてはオレが大した菓子用意しないの想定してやがったな……?!」
「え……全く考えてなかったけど……チョコも実家から貰い物を押し付けられただけで……」
「上等じゃねぇか……だったらオレからその差額分甘いもん上乗せしてやるよ……」
「人の話聞きな?なんでそういう時だけ頭回ってそういう発想になるわけ?お前ほんと頭の回転早いバカだよね、えええなんでもう完全にその気の目してるの……」
「ごちゃごちゃうるせー」
「廉が人の話聞かないから……はあ……」
(ま、それで廉に好きにさせちゃう俺も大概バカなんだろうけどね……)
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結局廉聖は公式のハロウィンが1番えちえちなんだよなあと書きながら思いました(作文)